情報の感じ方
【知識の土台が発想の価値を決める】
人の知識には一人ひとりの中で無意識的に重要度の高低があります。
・個人の経験や感情と強く結びついた知識
・刺激的な最新の知識や経験
こういう情報は、重要度が高まりやすいのです。
とはいえ、あなたが必要としている知識を明確に答えられる人は、そう多くないでしょう。
“あなたがどんなことを重視する傾向にあるのか”
ここを考えてみてください。
思考のヒントになるように、地球温暖化を例にしますね。
温暖化を防ぐための方法や手段というのはいくつかありますが、
・手をつけやすいもの
・手をつけにくいもの
この2つがあります。
手をつけやすいものであれば、使わない電化製品のスイッチをこまめに切る。
夏のエアコンの設定温度を上げる。
このような節電は、すぐに思いつき行動できるものです。
その一方で、手につけられない手段になると、現実的ではないためすぐに思いつかず行動に結びつきません。
森林伐採を食い止める方法を考えてみたとします。
これを考える上で、木を切らなければ生きていけない人の存在。
そして、その人達が木を切らなくても生きていけるようにすれば良いぐらいの漠然とした考えは出てくるでしょう。
ただ、具体的な対策となると、専門で学び特別に興味がなければ深掘りすることは難しいはずです。
このように人が思いつくことというのは、知識を土台にすることが圧倒的に多くなります。
メリットとしては、似たような発想や思考が多く、連体感を生み出すことがあります。
ですが、新たなアイデアを生み出し、価値を生み出すという意味では良いことではないと僕は思います。
これを変えるためには、どうしたら良いでしょうか。
“学んだ知識や最新の情報”
これらを無意識で思考のヒントにするのではなく、知識というヒントを意識的に選択していく必要があるのです。